将来を見据えた設計ができるのも注文住宅の魅力
注文住宅の建設に関係する統計の中には、購入者の年齢層というデータもあります。購入者の年代で最も多く見られるのが30代後半から40代前半となっており、まさに子育て真っ最中の世代が注文住宅を購入しているケースの多さが証明されているものと言えるでしょう。つまり間取りに関しても夫婦と子どもたちが生活することに最適化したプランニングがマストとなり、1階にはリビングとダイニング、2階には夫婦の寝室や子どもたちの個室という配置が自然と選択されていくこととなるものです。子どもたちが自宅で生活している年齢までであればそのような間取りも問題ないものですが、その先の家族のライフステージを考えた場合には、間取りが使いにくくなったり無駄の多さが気になったりするようにもなりがちです。
その要因の最も大きなポイントが子ども部屋の存在です。6畳前後の広さのスペースが1つないし2つが住宅の居住空間を専有する構造となるために、子どもたちが巣立ったあとには広く使用されていないスペースが残されてしまうということになることも珍しくありません。そこで注文住宅のプランニング時に考慮に入れておきたいのが、子供部屋を将来的にどのように活用していくかという方法です。間仕切りを可動式にして将来的に広い空間の1部屋とし、夫婦のゆったりとした寝室として利用できるようにすること、シアタールームやトレーニングルームなどの趣味の部屋に改装できるようにすることなど、注文住宅を建てる場合には「その先」までを考慮しておくことがベストです。